絵本のあひる 「がちょうのアレキサンダー」
  
「がちょうのアレキサンダー」
2001年-メディアファクトリー
Printed in Japan

著者はガーデニングのカリスマクイーン、ターシャ・テューダー、1938年発行本の復刻日本版です。オリジナル原画からではなく、当時の絵本をバラして版に使っているせいか、印刷のクオリティは低いです。著者名や復刻絵本としての完成度より、ガチョウの描写がツボで購入しました。
水鳥の絵本は、その鳥を飼った事があるか無いかで臨場感が違います。水鳥をよく知らないで描かれた物は、他の読者が評価してもアヒラーの私はあまり高く評価できません。

お話は、がちょうのアレキサンダーがお散歩の途中で抜け出して、よそのお宅の庭に入り込み悪さをして叱られます。

ガチョウであっても水鳥は皆一緒ですね。何度読んでもにやにやしてしまいます。脱走する仕草はウチのあひるどもソックリです。怒られてうなだれてる姿も反省してると思いきや、懲りる事がありません。叱られると解っていても「美味しい物を我慢する」意識は彼らにはありません。水鳥を飼ったことがある人はみな解っています。

この絵本の、庭の持ち主の奥さんもそうでした。叱らずに、庭先でお茶の時間を設けてくれます。しばしば庭でくつろぐ私たちも「しょうがないよね〜あひるなんだもんね〜」と呟いているトコとそっくりです。

残り物の食べ物を家畜に与えるのは、昔はしょうがないとしても、
あひるにパンやケーキを与えてはいけません!…



 
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